テニス肘は、痛みの出ている肘の部分だけでなく、上記で示したような関連する筋肉によって症状が現れます。
施術方法は、局所的なトリガーポイント治療が効果的です。
▶︎トリガーポイントマッサージ
テニス肘は、正式には外側上顆炎といいます。
特定の動作や繰り返しのストレスによって肘の外側の腱に炎症や微小損傷が生じることで発生します。
以下に、テニス肘の主な原因を挙げます。
1. 繰り返しの手首や肘の動作
テニスやゴルフ、野球などのスポーツや、ペイント、木工、ガーデニングなどの繰り返しの手首や肘の動作が、腱に負担をかけ、炎症を引き起こすことがあります。特に、手首を背屈(反らす)させる動作が多い場合にリスクが高まります。
2. 不適切なテニスラケットの使用
テニスプレーヤーの場合、ラケットのサイズや重さが適切でない、またはガットの張りが不適切であると、腕や肘に過度の負担がかかることがあります。また、正しくないスイングフォームも原因となり得ます。
3. 職業関連の動作
反復的な手首や肘の動作を必要とする職業(例えば、大工、肉体労働者、デスクワークの多い事務職など)もテニス肘のリスクを高めます。コンピュータのキーボードやマウスの使用も長時間にわたると影響を与えることがあります。
4. 加齢による腱の劣化
加齢とともに腱の柔軟性や強度が低下し、テニス肘を発症しやすくなります。40歳以上の人に多く見られることが多いです。
5. 過度の筋力トレーニング
筋力トレーニングで無理な負荷をかけたり、正しくないフォームでトレーニングを行うことも、腱に負担をかけ、炎症を引き起こす原因となります。
テニス肘(外側上顆炎)の痛みは、主に前腕の伸筋群(手首や肘を伸ばす筋肉)に関連する筋肉が原因となります。
具体的には、以下の筋肉が痛みの原因となることが多いです。
1. 短橈側手根伸筋
テニス肘の最も一般的な原因となる筋肉です。
この筋肉は、手首を背屈(反らす)させる動作に関与し、過度の使用や繰り返しの動作によって炎症を起こしやすいです。
2. 総指伸筋
手指を伸ばす筋肉で、前腕の伸筋群の一部です。
総指伸筋も繰り返しの動作により負担がかかり、テニス肘の原因となることがあります。
3. 尺側手根伸筋
手首を伸ばし、外側に動かす筋肉です。
手首の繰り返しの動作や過度の使用により炎症が生じることがあります。
4. 橈側手根伸筋長筋
手首を背屈させる動作に関与し、短橈側手根伸筋とともに、テニス肘の痛みの原因となることがあります。
5. 指伸筋腱
小指を伸ばす筋肉で、前腕の伸筋群の一部です。
この筋肉も繰り返しの動作により負担がかかることがあります。
テニス肘は、痛みの出ている肘の部分だけでなく、上記で示したような関連する筋肉によって症状が現れます。
施術方法は、局所的なトリガーポイント治療が効果的です。
▶︎トリガーポイントマッサージ
治療頻度:週1〜2回
治療期間:1〜2ヶ月
※あくまでも目安の期間です。改善スピードは症状や生活環境によって異なります。
テニス肘は炎症反応が起こっていることが多いです。
炎症が落ち着くまでは痛みが生じますが、トリガーポイント治療で原因となる筋肉の緊張を緩め、自然治癒力を向上させることで早期改善を目指していきます。
本記事の文責
小川由智
三重県志摩市出身
米田柔整専門学校、佛眼鍼灸理療学校を卒業
整骨院、整形外科、カイロプラクティック、鍼などの治療院に務めた経験を持ち、現在は宇治市で2店舗ののぞみ整骨院グループの統括部長
業界歴23年、宇治市を中心とした地域活動や入社後の技術研修、教育を担当
経歴
資格
実績(講演会)
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