鍼灸〜自律神経を整える・免疫向上〜
- 病院に行っても治らない自律神経症状(不眠・めまい・耳鳴り・倦怠感など)
- ストレスが溜まって心身ともにヘトヘト
- 睡眠不足が続き、体調が良くない
- 風邪をひきやすく、免疫力の低下が気になる
- 薬をなるべく使わずに自律神経症状を改善したい
「鍼灸」という言葉を聞いて、どのようなイメージがありますか?
痛い
熱い
よくわからない
怖い
怪しい・・・
実際にご来院いただく患者様に鍼灸のイメージを聞いてみると、このようなお答えをいただくことがあります。
鍼灸学校の教科書には
「一定の方式に従い、鍼をもって身体表面の一定部位に、接触または穿刺刺入し、生体に一定の機械的刺激を与え、それによって起こる効果的な生体反応を利用し、生活機能の変調を矯正し、保健および疾病の予防または治療に広く応用する施術」
と定義されています。
・・・
どういうこと????
穿刺刺入?→読めない。。
機械的刺激?→え、機械使うの?
生活機能の変調を矯正?→意味が分からない!
鍼灸師として鍼灸の定義を改めて調べてみたのですが、これは鍼灸師にとっても少し難しい定義のような気がします。。
2020年、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっていますが、その影響で人々の健康意識も変化してきたのではないでしょうか。
免疫を上げる予防法や、健康法に関するテレビ番組や雑誌、書籍なども増えてきたことが、世間の関心度の高さを現していると思います。
健康意識・免疫力の向上において、今、鍼灸・東洋医学の力が再認識されています。
「再認識」というのは、そもそも日本では戦前・明治維新あたりまでは、鍼やお灸を使った治療は庶民的に親しまれ、ごく一般的な医術だったのです。
中国では新型コロナウイルスの医療的措置のために、鍼灸によるガイドラインを世界に発信するなど、その効果・再現性が認められています。
日本でも東洋医学・鍼灸をテーマにした番組が放送されることも多くなりました。
今、このページをご覧いただいているということは、何かしら身体に問題やお悩みを抱え、鍼灸を一度受けてみたい、興味が湧いた、と思った方がご覧いただいていると思います。
前述した難しい定義はさておき、このページでは鍼灸とは一体何か?
鍼灸について、できるだけ分かりやすく、シンプルにお伝えしたいと思います。
鍼灸って何?
鍼灸とは何か
私なりにシンプルにお伝えすると
「鍼(はり)と灸(きゅう)を使って、身体に変化を加えることで
自身の自然治癒力を高めて予防・治療を行う施術」
と考えて日々施術にあたっています。
東洋医学における身体の機能には、気(き)・血(けつ)・水(すい)という考え方があります。
この3つの要素を一つ一つ解説すると、さらに混乱を招く恐れがありますので、ここでは省略させていただきます。
これらは全身を巡る体のエネルギーとなるものであり、車のガソリンのようなものと考えると良いです。
身体が働くために必要な気・血・水の巡りが
良ければ健康、悪ければ不調が現れる
と東洋医学の鍼灸では考えます。
鍼灸は、この気・血・水の巡りを調整することで、身体の自然治癒力を引き出します。
なぜ鍼と灸で身体の巡りを調整することができるのか?
そのヒントは、自律神経にあります。
身体の巡りを整える=自律神経を整える
鍼やお灸の刺激を手足の末端に加えると、その刺激が脳の視床下部に働き、自律神経を安定させる効果があるとされています。
とくに鍼灸のジワッとした感覚は、副交感神経に作用し、身体をリラックスモードに切り替えていくプロセスを踏みます。
このような自律神経を整える鍼灸は、筋肉にアプローチするような深刺しにはせず、皮膚に沿わせる優しい施術法で行います。
お灸は台座と呼ばれる厚紙の上にもぐさ(お灸の原料)を置くスタイルですので、火傷になることもほとんどありません。熱さを感じる場合は、ほどよい温かさに調整することも可能です。
このような優しい鍼と灸の刺激によって自律神経に働くと、脳からリラックスホルモン・幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されます。
セロトニンが分泌されると、気分が穏やかになり、次第に全身がリラックスし始める感覚が分かります。
この状態・感覚が体に伝わることで、身体は自律神経の副交感神経が優位に働き、血管が拡張し始めます。心拍数もゆったりとしてきます。
リラックスした状態が、体中の血流を巡らし始めます。
鍼灸の施術は、心身ともにリラックスを促す快刺激の連続です。
鍼灸において身体の巡りを調整するとは、自律神経を調整することに繋がります。
WHOが認める鍼灸の適応症
【神経系疾患】◎神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
【運動器系疾患】関節炎・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・腱鞘炎・◎腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
【循環器系疾患】心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
【呼吸器系疾患】気管支炎・喘息・風邪および予防
【消化器系疾患】胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
【代謝内分秘系疾患】バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
【生殖、泌尿器系疾患】膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
【婦人科系疾患】更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
【耳鼻咽喉科系疾患】中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
【眼科系疾患】眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
【小児科疾患】小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善